まあるいひも

ひもをつかって、物の形をつくってあそんだ。

ほどいてみたら、ただのひも。

また、ちがう物の形をつくってあそんだ。

ほどいてみたら、ただのひも。

世の中のすべてのものはただのひも。


大好きな人も、ただのひも。

さっきの物の形のひもを伸ばして、たどっていった先にある、ただのひも。


私もひもでつくられてる。

たどっていくと、その先は、大好きな人達だった。
ひもは長いね。


大嫌いなあいつもこいつも、ひもでつくられてた。

私とも、大好きな人達ともどこかでつながっているひも。


すべては「まる」だ！って言うけど、
円っていうより、ただのひもをまるくしただけ。

だから、まあるいひも。


自分のひもをたどっていったら、大好きな人とつながってたし、
大嫌いなやつともつながってた。
身の回りのものとも、世界中のすべての存在とつながってた。

大好きなあの人は自分の一部。
大嫌いなあいつも本当は自分の一部。

自分の好きな左手は、すばらしい！とか、
自分の嫌いな右手は、ムカツク！とか言っても仕方ないよね。

結論

どこまでいったって、ただのひも。

まあるいまあるい、ただのひも。